君の名は?
3月後半になって薄紫色の花が咲いてることで存在に気づきました。
おそらく、これはカキドオシ?
ということで調べてみました。
これ、カキドオシじゃないよ、
とわかる方、いらしたら教えてください!(^^;;
ここではカキドオシだと勝手に推測して特徴メモしておきます。
シソ科 カキドオシ属 カキドオシ(籬通し)
カキドオシは、本州から四国・九州に分布し、古来から日本の民間薬としてゲンノショウコ等と並んで有名な多年生の草本で、漢方の生薬名をレンセンソウ(連銭草)と言い、利尿、消炎薬としても広く用いられているようです。
子供の夜泣き、ひきつけに用いられたことからカントリソウ(癇取草)という別名もあり。
多年草(宿根草)で、地上部が枯れても地下に栄養を蓄積し、翌春に芽を出すサイクル。
こちらのサイトによると、英語だとGround Ivyって呼ぶんですね。
こちらのほうがわかりやすい。地を這って生えてましたし、アイビーのような葉といえばそんな感じでもあるので。
蔓状の茎が地面を這いながら垣根を通り越すほど力強く伸長するので、カキドオシ、と言うというね。
以下、ドクター小澤のサイトに掲載されている情報です。
『シソ科独特の爽やかな芳香と苦味を持つグラウンドアイビーは、生の葉はサラダやスープの風味づけに、そして乾燥させた全草(花・葉・茎)はハーブやチンキとして利用できます。』
含まれる有効成分:
豊富なビタミンCに加え、フラボノイド類、トリテルペノイド類(ウルソール酸やオレアノール酸)、揮発性油(プレゴンやメントン)、サポニンなど、様々なフィトケミカルが含まれています。これらの天然有機化合物を有することで、抗酸化作用、抗炎症作用、鎮静作用、抗菌作用、抗ウイルス作用、去痰作用、利尿作用、殺菌作用等、多くの効果が期待できます。
生薬として:
煎じて内服するだけでなく外用薬としても、古くから利用されてきたグラウンドアイビー。その薬用効果は、「薬理学の父」と称されるディオスコリデスや解剖学を創始したガレノス等、古代西洋の代表的医学者たちから高く評価されていました。
民間療法では、壊血病、軽度の肺疾患、気管支炎、咳、関節炎、耳鳴り、消化不全、下痢、痔、膀胱炎、尿管や腎臓の結石、裂傷、皮膚潰瘍などの治療や、鉛中毒の解毒に用いられてきました。
現在、その効能を「科学的」に実証すべく、さらなる研究やデータ収集が行われる一方、白血病、ガン、肝炎、HIVに対する予防効果についても研究が進められています。
効果・効能:
♦ 粘膜の炎症抑制・収れん作用
口腔や耳鼻咽喉、消化器官などの内壁を覆う粘膜。グラウンドアイビーには、粘膜の充血や炎症の抑制、さらには収れん作用(タンパク質と結合して皮膜を形成し、粘膜への刺激を緩和する作用)も期待できます。風邪によって生じる過剰な粘液(鼻水や痰)の改善、副鼻腔炎や中耳炎などの粘膜炎症の抑制、また下痢症状などにも有効です。
お肌のトラブルに
抗炎症、鎮静、消毒作用をもつグラウンドアイビーは外用薬としても優れた効果を発揮します。傷、膿瘍、炎症性の腫物(おでき)にはグラウンドアイビーの絞り汁を塗布または湿布します。日焼けしたお肌には、グラウンドアイビーを含むローションが、ほてりを鎮め、紫外線による肌ダメージの回復を助けます。グラウンドアイビーを入浴剤として湯船に入れると、お肌に潤いを与えるだけでなく、皮膚炎の改善効果も期待できます(同時に、アロマによるリラックス効果も得られるという嬉しいおまけ付き)!
注意点:
安全なハーブとされますが、過剰摂取は胃腸粘膜や腎臓に炎症を引きおこす可能性があります。
また、グラウンドアイビーに含まれるプレゴンという成分には肝毒性、堕胎作用、刺激作用がありますので、妊娠中や授乳中の方、肝臓疾患や発作性疾患(てんかん)に罹患している方は、摂取をお控えください。
カキドオシ、連銭草(シソ科)
漢名:馬蹄草。日本では連銭草の名で市販されている
[気味]甘・鹹、微寒
[帰経]肝・胆・腎・膀胱
[主治]子供の疳虫、胆石・腎臓結石・糖尿病・神経痛、風邪、咳止め・黄疸(利水通淋・排石止痛・清熱袪湿・退黄)。
採集時期:全草を4~5月ころ、花の咲いている時期に刈りとり、日陰干しにする。
4~5月ごろの花の咲くときは、茎は立っているが、花が終わると地に平伏するように横に伸びていく。茎に対生する薬は丸く、葉縁に鋸葉があるが、この葉が丸いので銭(ぜに)に見立て、葉が茎に連続してついているので、連銭草(れんせんそう)の名がつきました。カキドオシは茎が伸びて、垣根を通り抜けることから垣根通(かきねどお)しがつまって垣通(かきどお)しとなり、民間薬で子どものかんをとり除く薬というので、カントリソウの名もあります。
カキドオシには芳香性がありますが、これは葉に精油(シオトールなど芳香性精油)を含んでいるからで、この香りをかぐと、とても頭がすっきりします。シソ科の植物は香りがあるのが特徴です。
カキドオシは、ウルソール酸、硝酸カリウム、コリン、ピネンなどの成分も豊富に含んでいるのがわかっています。
- 小児の疳に、乾燥した全草6~10gを1日量として分服。子供の疳を治す妙薬で、虚弱児の強壮剤として有名です。
- 糖尿病、腎臓病、強壮には1日10~20gを茶剤として長期服用。
富山大学薬学部の吉崎氏らが、日本生薬学会(1968)で糖尿病治療生薬の研究を発表された。「民間薬のタラのキ皮、フジバカマ、カキドオシの帯花期全草などがあげられるので、この三つの温水エキスを作って、新しく開発した生物検定法を用いて、実験用糖尿病動物で検討すると、いずれも有効性を認めた。そのうちカキドオシのエキスは血糖降下作用が特異的で、他の二つより著しく強いことを認めた」と発表している。
- タラノキ、イチイ、バンザクロ、クマザサ、ハトムギ、イズイなどの葉を組み合わせて飲用すると肥満や糖尿病に大きな効があります。
- 外用として、葉のしぼり汁を、たむし、突き目、水虫に塗る。
- 利尿作用が強く、泌尿器系の病気や尿路結石などに効き目がある。
- カゴソウ(夏枯草)、フワウルシ、ウラジロガシと組み合わせて煎じて服用すると、腎臓結石・膀胱結石・尿管結石などを流す効がある。
- ゲンノショウコ、カンゾウを組み合わせて使うと下痢止めや大腸炎に効がある。
- 風邪ひき、解熱、咳、肺炎などにも効があるといわれている
- 入浴効果
あせも・湿疹 カキドオシの浴剤は排泄作用や刺激作用により、皮膚の新陳代謝を促して、あせもや湿疹の症状を改善。 - 神経痛・泌尿器疾患 芳香性のある精油成分が、風呂の温補と相乗効果をもたらし、血液の循環をよくします。新陳代謝を高め気血の正常化をはかる働きがあるので、時間をかけてゆったりした気分で入浴すると、さらに効果を高めます。芯からの温補が心地よい熟睡を約束しますので、痛みも早く取れていきます。
- 胆石:
葉茎5g、スギナ10gを煎じて、熱いうちに飲むとよく効きます。痛みは服用後まもなくおさまり、連用していると結石もとれ、再発の恐れがありません。 - 膀胱炎・尿道炎・強壮・神経痛・風邪・気管支炎:
茎と葉を10g煎じて飲む。葉茎を煎じて、毎日お茶がわりに飲む。
- 肺の障害には牛乳1ℓに乾燥したカキドオシを一握り入れて沸騰させて毎晩寝る前に飲むそうです。
- ギル茶と呼ばれる物は、カキドオシを蜂蜜と砂糖で味付けしたカキドオシ茶のことで、咳や感冒に使われてきています。
- 食べることもできますが、苦味とアクが強いのでさっとゆでたあと、水で時間をかけてアクをぬいて、和えもの、お浸し、炒めもの、揚げ物にして食してください。
- 若葉を摘みとり、塩を入れた熱湯でさっとゆでて、ゴマ・かつお節などを加え、しょう油であえてもよく、からし和えにしてもよいものです。
- 寄せ揚げ 柔らかい葉と花はエビ、アサリ、キノコ類とともに塩少々を入れた衣で中温で揚げ、ハコベ塩でいただく。また、ニンジン・ゴボウといっしょに、かき揚げの天ぷらにしてもよい。
- 茶料として飲む場合、30gを700㏄くらいの水から煎じて服用していると、腎系統の働きがよくなり元気が出てきます。
カキドオシの花言葉
カキドオシの花言葉は、「楽しみ」「享楽」。
カキドオシは花が咲き始めた頃つるが伸びる性質があり、つるがどこまでも長く伸びていく様子から、楽しみと享楽という花言葉が付けられたとされています。