君の名は?
ルバーブの区画に生えてきたこれ、いやぁ、私自分でびっくりするけれど、なぜか、見た瞬間、オオバコ、とわかった。そんなん覚えたつもりもないけれど、小さい頃の記憶力なのか?(笑)
ま、一般的な雑草とされるけれど、これも漢方になるんじゃないかと思って調べてみた。
ヒットしたのは熊本大学薬学部 薬草園の植物データベース。
やはり漢方でしたね。
イリドイドとフラボノイドが入ってるということで、すーっとするのでしょうかね。
もうちょっとわかりやすいところとして出てきたのが、阿蘇薬草園さんのHP。
学名Plantago asiatica L.
科名オオバコ科
別名カエルバ、カエルッパ、オバコ、オンバコ、相撲取り草(スモウトリグサ)
昔から使われてきた利用効果
- 整腸
- 便通
- 下痢止め
- 鎮咳・去痰
採取時期 | 全草:5〜8月、種子:10月 |
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利用部位 | 全草・種子 |
利用方法 |
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相性のよい薬草 |
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種子は利水(体の水分代謝を調える),清熱,鎮咳作用などがあり,浮腫や膀胱炎,痰の多い咳などに用いる.目の充血や痛みなどにもよい.漢方処方では牛車腎気丸,五淋散などに配合される.全草は民間薬的に鎮咳去痰,強壮薬,降圧薬として用いる.炙った葉は腫れ物に貼ると毒を吹き出す.
東アジア各地に分布し,原野や路傍に生育する多年生草本植物です。葉は卵形から広卵形で多数根生します。花は小さく,葉間から生じた花茎に穂状につけます。さく果は卵状長楕円形,種子は楕円形で小さく,黒褐色に熟します。
和名は大葉子の意味があり,広い大きな葉の形に由来します。また学名の Plantago も大きな葉に由来し,足跡や足の裏という意味があるのです。ちなみに,イギリスでは,オオバコの仲間をキリストの足跡と呼んでいるそうです。薬用には開花期の全草や種子を用います。生薬名はそれぞれシャゼンソウ(車前草)およびシャゼンシ(車前子)といい,ともに利尿薬や去たん薬とします。生薬名の車前の由来は,種子は水気を帯びると膨潤し,粘着性を帯び人間などに付着して広がり,馬車や牛車などが行き交う以前から路傍に生育していたことにあるようです。
花は雄しべと雌しべが同時に成熟しますが,中には雌雄どちらかが先に熟し,同じ花では受粉しない仕組みになっている種類もあります。これらの仕組みは,近親交雑を極力避け,遺伝的に多様な形質を受け継いだ子孫を残すための自然界の妙技といえるでしょう。
オオバコの花穂をルーペで観察しますと,雌しべが先に熟し,雄しべはその後を追うように熟しているのがわかります。このように雌しべが先に熟す花としては,モクレンやキンポウゲなどがあります。一方,草原を彩るキキョウやヤナギランなどは,反対に雄しべが先に熟します。また,オオバコの花は昆虫の助けを借りて受粉する虫媒花ではなく,キク科のヨモギや裸子植物のイチョウやスギなどと同じように風媒花としても知られています。このため花には,昆虫を誘惑するための花弁がありません。
採集と調整 | |||||
花期に、花穂が出て葉が十分に成長した初夏から秋にかけ、全草を採取します。水洗いして土や泥をよく落とし、根元についている枯れた葉を取り除いて最初は天日で干し、やや乾燥してから日陰で十分に乾燥させます。これを生薬の車前草(しゃぜんそう)といいます。
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薬効・用い方 | |||||
有効成分は、全草にアウクビン、パランタギニン、ホモプランタギニンなど、種子に粘液質プランタザン、アウクビン(鎮咳)、コリンなどを含有 下痢止め、咳止め、止血、強壮には、車前草を刻んだもの、1日量10グラムに0.5リットルの水を加えて、煎じながら約半量まで煮つめたものをこして、3回に分けて食間に服用します。 利尿の目的で、新鮮なオオバコ葉をしぼり、その汁液を用いる方法が津田玄仙(つだげんせん)の「療治経験筆記(りょうじけいけんひっき)」に載せられています。それは、むくみがあって小便の少ないときに、しぼり汁50ミリリットルに半量ほどの清酒を混ぜて空腹時に飲用します。 塗布:生の葉を火で炙って柔らかくしたものを患部に貼る。(腫れ物、排膿) 食べ方:若葉をつみ、塩茹でして柔らかくしてから、油いため、あえものなどにします。また、生のまま天ぷらにします
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その他 | |||||
名前の由来は、葉が広くて大きいところからオオバコ(大葉子)の名前が付けられました。人の通る道には種子が運ばれるのでいつも同伴します。 道端の雑草の中には常にオオバコを見かけることができます。その道を多くの人や車が歩くほど地面が踏み固められてしまい、いつしか他の雑草は絶えてオオバコだけが踏まれても踏まれても生き残り、ついにはオオバコだけになってしまいます それで、漢方での名前の由来は車前(しゃぜん)または車前草(しゃぜんそう)といい、人や車の踏み通る道端の跡に好んで生える非常に生命力の強い薬草です 方言も多く、オンバコ、オバコ、ギャーロッパ、カエロッパ、ゲェーロッパ、マルコバなどがあります。 |
オオバコの種皮(種を包む皮部分のこと)にダイエットをサポートする成分が配合されていると考えられている、なんていう記事まで出てきました。
よく考えたら、ハーバファスティングの時に、サイリウムってのがありました。それは、オオバコのことでしたね!
オオバコの種皮に含まれる成分は、主に食物繊維で、水分を含むと膨らむ性質を持っているため満腹感を得ることができる、ということでダイエットなどに利用されるんですね。あと、食物繊維豊富なのでお通じつるんっ!て感じの説明を受けた記憶が甦ってきました。
食用にもできるようですし、オオバコ、あなどるなかれ!ですね。